◆準々決勝◆
21日
(金)
15:30
【C】
イングランド(F2位)
ブラジル(C1位)
静 岡
   
  
20:30
【A】
ドイツ(E1位)
米国(D2位)
蔚 山
22日
15:30
【B】
スペイン(B1位)
韓国(D1位)
光 州
 
 
20:30
【D】
セネガル(A2位)
トルコ(C2位)
大 阪

 

 

21日15:30 静岡 試合終了 >>実況 >>メンバー
晴れ 観客:47436 主審:フェリペ・デ・ヘスス・ラモス・リソ

イングランド
1 - 1
ブラジル
0 - 1
23分ゴール:オーウェン、右足浮き球
前半ロスタイムゴール:ロナウジーニョ → リバウド、左足ゴロ
50分FKゴール:ロナウジーニョ、右足
ロナウジーニョ独り舞台、ブラジル4強一番乗り

 今大会屈指の好カードは、ブラジルがイングランドに2―1で逆転勝ち、3大会連続の準決勝進出を決めた。

 1点をリードされたブラジルは前半ロスタイム、ロナウジーニョがドリブルで逆襲し、最後はリバウドが左足で押し込んで同点。50分にはロナウジーニョがFKを直接決めて勝ち越した。57分、ロナウジーニョが一発退場になったものの、その後も危なげなく試合を運び、イングランドを振り切った。

 イングランドは23分、オーウェンが相手DFのトラップミスを突いて先制ゴールを決めたが、後半1人退場したブラジルに対し、決定的なチャンスさえつくれなかった。

 W杯での対ブラジル戦の成績は3敗1分けとなった。


リバウド5試合連発

 〇…「得点王? まだ関係ないよ」と5戦連発のブラジルのリバウド。前半ロスタイムに、ロナウジーニョのパスをそのまま左足でシュートし同点ゴールを決めた。今大会5試合連続5得点目で、次の準決勝でもゴールを決めると、58年大会のフォンテーヌ(仏)、70年大会のジャイルジーニョ(ブラジル)に並ぶ史上3人目の6試合連続ゴールの快挙となる。しかし、リバウド本人は「まず試合に勝つこと」と強調した。

責任を果たした

 ブラジル・フェリペ監督「大変喜んでいる。責任を果たした。監督として、これまでのブラジル代表も尊敬しているが、今回のチームほど勝利への強い気持ちを抱いた選手たちは見たことがない。いろいろなことがあったが、チームを信じてくれたブラジル国民に感謝している」

 ブラジル・ルシオ「私からのこぼれ球がイングランドのゴールになってしまい、落ち込んだが、チームが貴重な勝利を収めてほっとしている」

 ブラジル・カフー「優勝したわけではない。まだ2試合ある。謙虚な気持ちで、これからの試合に臨みたい。ブラジル代表を安心して見てもらえると思う。ベスト4まできた。優勝したい」

 ブラジル・ジュニーニョパウリスタ「ロナウジーニョは、故意にけがをさせるような選手ではない。審判は彼がどんな人格か知らないから誤審したのだ」

いい経験積んだ

 イングランド・エリクソン監督「11人対10人の戦いで、もう少しうまくできたと思う。残念だったが、若い選手はいい経験を積んだ」

ファンに謝罪したい

 イングランド・シーマン「(涙ぐみながら)重要なことは、ファンに謝罪したいということだ」

 イングランド・ベッカム「ブラジルは技術的に素晴らしかった。こういう結果になったのは悲しい。でも僕は、主将として23人全員が一丸となって戦ったことを誇りに思う」

 イングランド・キャンベル「(同点シュートを決められた)リバウドは世界最高の選手の一人。スペースを見つけてから、決定力がある。どうにもならなかった」

 イングランド・ファーディナンド「がっかりだ。1人少ない相手にさえ勝てなかった。(リードしてから)ブラジルは時間の使い方がうまかった」

 
ロナウジーニョ 同点アシスト、決勝FK

 逆転劇のヒーローから、戦犯になりかけた。華麗なドリブル、鮮やかなFK、そしてレッドカード。準々決勝屈指の好カードは、22歳の新鋭ロナウジーニョの“独り舞台”だった。

 前半のロスタイム。センターライン付近でボールを受けたロナウジーニョはフェイントをかけながらスピードを上げた。華麗なドリブルはDF陣を引きつけて、右に流れたリバウドがフリー。その瞬間、右足の外側でパス、リバウドの左足シュートが決まった。堅守を誇ったイングランドの組織力が、個人技に粉砕された。

 後半の開始5分、右サイドのFK。ロナウジーニョは、GKシーマンが前に足を踏み出したのを見逃さなかった。だれもがゴール前にボールを入れると思った。しかし、ロナウジーニョの右足から放たれたFKはGKの頭上を越え、そのままゴールに吸い込まれた。鋭い得点感覚と集中力に、相手守備陣はぼう然とした。

 その7分後に退場処分を受けた。ミルズの足首に危険なタックルを仕掛けたと、主審に判断された。このレッドカードはブラジルの攻撃に水を差し、イングランドの反撃に火をつけた。

 10人のブラジルは4分間のロスタイムを含め37分間、耐え続けた。ロナウジーニョは「反則ではないと思うが、仕方がない。自分のミスでチームが苦しくなったことがつらかった」と振り返った。

 ロナウジーニョという名前の意味は「小さなロナウド」。デビューから、その名にふさわしい活躍を続けている。97年U―17世界選手権で優勝し、得点王に。99年南米選手権で脚光を浴び、その後、ロナウド、リバウドとともに「3R」と呼ばれた。

 次の準決勝、その攻撃陣の顔の1人が出場できない。しかし、「ブラジルには歴史があり、その強い精神力は失われていない」とフェリペ監督。王国に焦りはない。(伊藤 高昭)

オーウェン先制弾実らず
プロの目 ラザロニ:「3R」中心に納得の出来
プロの目 ペリマン:ベッカム期待外れ
ピッチサイド:ボールキープ力の差 歴然
ピッチサイド:伝統国のスタイル 不変

実 況
19分【ブ】リバウドとのワンツーからロナウドが強烈なシュートを放つが、GK正面
23分【イ】相手DFのクリアミスをオーウェンが先制ゴール
27分【ブ】右サイドをドリブル突破したロナウドのシュートはGKに阻まれる
32分【ブ】左サイドからロベルトカルロスがミドルシュートを放つがサイドネット
前半ロスタイム【ブ】ドリブル突破したロナウジーニョから、ペナルティーエリア内でパスを受けたリバウドが左足で決め、同点
50分【ブ】右サイドからのFKをロナウジーニョが直接狙い、勝ち越し
90分【イ】ベッカムからの左CKをバットが頭で合わせるが、枠を外す

イングランド ブラジル
1 シーマン
2 ミルズ
3 A・コール
5 ファーディナンド
6 キャンベル
4 シンクレア
7 ベッカム
8 スコールズ
21 バット
10 オーウェン
11 へスキー
1 マルコス
3 ルシオ
4 ロケジュニオール
5 エジミウソン
2 カフー
6 ロベルトカルロス
8 ジウベルトシルバ
11 ロナウジーニョ
15 クレベルソン
9 ロナウド
10 リバウド
56分:シンクレア → 23 ダイアー
79分:オーウェン → 20 バッセル
80分:A・コール → 17 シェリンガム
70分:ロナウド → 20 エジウソン
データ提供 Infostrada sports Inc.
21日20:30 蔚山 試合終了 >>実況 >>メンバー
晴れ 観客:37337 主審:ヒュー・ダラス

ドイツ
1 - 0

米国
0 - 0
39分ゴール:ツィーゲ → バラック、ヘッドライナー  
バラック千金ヘッド、ドイツ12年ぶりベスト4
 ドイツが高さを生かして米国に勝ち、90年イタリア大会以来、12年ぶりのベスト4入りを果たした。空中戦に圧倒的な強さを見せるドイツは39分、ツィーゲの右からのFKを1メートル89のMFバラックが高い打点のヘッドで合わせて先制点。米国の反撃もメツェルダー、ケールら長身ぞろいのDF陣と、守護神のGKカーンの再三の好セーブでしのぎ切った。米国はスピードを生かし、エースのドノバンらがカウンターで攻め込んだが、決定力を欠いた。米国は第1回ウルグアイ大会以来、72年ぶりの準決勝進出を逃した。

 ◆ドイツが統一後、初の4強 ドイツの準決勝進出は優勝した90年イタリア大会以来だが、このときは西ドイツで出場。東西ドイツ統一(90年10月)以降では初めての4強入りとなった。


バラック上機嫌
 〇…ドイツの大型MFバラックが得意のヘッドで値千金の決勝ゴールを決めた。39分、右サイドからツィーゲが上げたFKにジャンプ一番。相手DF2人に挟まれながらも、ヘッドで放ったボールは倒れ込むGKの右腕の下をすり抜け、ワンバウンドしてゴールに吸い込まれた。「彼はいつも、あの位置から決めてくれる」とフェラー監督。今大会、これで5試合にフル出場して2得点のバラックは「ドイツの強さはセットプレー。今日はうまくいって、すごくいい気分だ」と笑顔で話した。(内藤 昭広)


守護神本領 米の猛攻しのぐ

 「我々の方がいろいろな面で上回っていたと思う。でもこういう試合をしても勝ってしまうのがドイツというチームなんだ」。大善戦した米国のGKフリーデルの言葉が、試合内容を表している。

 立ち上がりから、鋭いカウンターアタックを繰り出した米国。そのたびに立ちはだかったのがドイツの守護神カーンだった。17分、中盤で奪ったボールを受けた米国のドノバンが快足を飛ばし、DF2人をかわして左足でシュート。決定的な場面だったが、低く飛んできた難しいボールを右手一本でよくセーブした。

 36分にも、左サイドを破られ、ルイスに至近距離から強シュートを打たれたが、これもカーンがストップ。現在、世界最高ともいわれる名GKが見せた好プレーの連続に、米国のアリーナ監督も、「こういう試合では、ああいうプレーが明暗を分ける」と脱帽した。

 予選で苦しみ、前評判が決して高くなかったドイツだが、過去2大会でできなかった4強入りを達成。フェラー監督は、「開幕前はグループリーグ突破もできないと言われていたが、それが間違っていたことを証明できた。前半、カーンが我々を救ってくれた。彼なしではここまで来られなかった」と最大限の賛辞をおくった。

 試合内容は良くなくても、勝利は手にする。2年前の欧州選手権ではグループリーグで1勝もできずに敗退したチームに、昔のような勝負強さが戻って、「このままひょっとすると」という雰囲気も出てきた。(川島 健司)

 ドイツ・カーン「全力を尽くして戦った。勝ててラッキーだ。これで2000年のみじめな欧州選手権は、もう過去のことになった。米国は、我々より休みが2日短いにもかかわらず、驚くほど体調がよかった」

ハンド?微妙判定

 〇…ドイツを相手に健闘を見せた米国だが、微妙な判定に泣いた。1点を追う50分、右CKからバーハルターが左足で飛び込むシュート。これをドイツGKカーンがはじき、さらにゴールのカバーに入っていたMFフリンクスの左腕に当たったが、主審はハンドリングの反則とは見なさなかった。それでも、最後まで全力を尽くした米国チームに、蔚山のファンからは温かい拍手がおくられた。

米、シュートは倍

 〇…米国が大善戦を見せた。シュート数は11対6と2倍近く。序盤からMFレイナを中心に、たびたびチャンスを作って、ドイツゴールを脅かした。惜しかったのは50分。右CKからバーハルターが放ったシュートが、GKの手をはじき、さらにゴールのカバーに入ったフリンクスの左手に当たったが、主審はハンドリングと見なさなかった。アリーナ監督は、「4年前の対戦(0―2の敗戦)と今日の出来を比べれば、非常に進歩したと思う。チームを誇りに思う。90分間よくプレーした」と選手をほめたたえた。

 米国・フリーデル「ここまで高いレベルでプレーが出来た。誇りを持って帰りたい」

ピッチサイド:ドイツ「弱点」埋める「幸運」
プロの目 エンゲルス:独FW積極性を
プロの目 李国秀:一本調子だった米

実 況
17分【米】右から上がったドノバンがDF2人をかわし左足でシュートを放つが、GKに阻まれる
30分【米】ドノバンが中央やや左から一気に駆け上がり、GKと1対1に。左足シュートはGKカーンに阻まれる
39分【ド】ツィーゲのFKをバラックが頭で合わせて先制ゴール
42分【ド】ゴール前のクローゼが左からのクロスを頭で合わせるが右ポストに当たってはね返る
50分【米】レイナの右CKをバーハルターがシュートするが、ゴール左ポスト付近の相手選手に当たってノーゴール
74分【ド】ノイビルが左からドリブルで中央へ。右足シュートはクロスバーを越える
後半ロスタイム【ド】ボーデが左を駆け上がり、GKと1対1になり、シュートを放つがゴール左へ外れる

ドイツ 米国
1 カーン
2 リンケ
15 ケール
21 メツェルダー
6 ツィーゲ
8 ハマン
13 バラック
19 シュナイダー
22 フリングス
7 ノイビル
11 クローゼ
1 フリーデル
3 バーハルター
22 サネー
23 ポープ
2 ヘジュク
4 マストロエニ
5 オブライエン
7 ルイス
10 レイナ
20 マクブライド
21 ドノバン
60分:シュナイダー → 16 イエレミース
80分:ノイビル → 17 ボーデ
88分:クローゼ → 20 ビアホフ
58分:マクブライド → 11 マシス
65分:ヘジュク → 13 ジョーンズ
80分:マストロエニ → 8 スチュワート
データ提供 Infostrada sports Inc.

 

6月22日15:30 光州 試合終了 >>実況 >>メンバー
晴れ 観客:42114 主審:ジャマル・ジャンドゥル

スペイン
0 - 0
韓国
0 - 0
0 - 0
0 - 0
3PK5
韓国PK戦制し、アジア勢初の4強

 韓国がPK戦の末にスペインを破り、アジア勢で史上初の準決勝進出を成し遂げた。試合は両チームともに決定力を欠いたまま0―0でPK戦に。後攻のスペインは4人目ホアキンがGKの李雲在(イウンジェ)に止められ、韓国は次の洪明甫(ホンミョンボ)がしっかりと決めて、死闘に終止符を打った。決勝トーナメント1回戦のイタリア戦から中3日の韓国は、やや疲れが見られたものの、守備陣がスペインの攻撃をしのいで、PK戦に持ち込んだ。

 スペインはエースのラウルを負傷で欠き、ドリブル突破を得意とするホアキンが何度かチャンスを作り出したが、決定力がなく、1点が遠かった。

素晴らしい頑張り

 韓国・ヒディンク監督「今は考えがうまくまとまらない。スペインに比べて休養日が少なかったが、素晴らしい頑張りを見せてくれた。ドイツ戦も休みが1日少なく、日程は不利だが、何も失うものはない。我々のやりたいようにプレーする。(主審の判定について)ラインを出ていたかどうかは議論の余地があるかもしれないが、それと得点が入ったかどうかは別問題だ」

2ゴール認めるべき

 スペイン・カマチョ監督「我々は120分間、勝つために最後まで激しく戦ったが、韓国の方にツキがあった。それは悲しいし、腹立たしいことだ。線審にはミスジャッジがあり、主審は我々に2ゴールを認めるべきだった。試合は審判に左右されるのではなく、サッカーで決まるべきものだ」

 韓国・洪明甫「(前日に)みんなでPKの練習をしたが、ああいう形で自分の番が回ってきて、やっぱり緊張した」

 韓国・黄善洪「(1人目のPKで)プレッシャーはあったが、だれがPKをけるか決まっていたので、自信を持ってけった。監督はPK戦になることを予想していたようだ。すでにPKのメンバー表を持っていたから」

 韓国・朴智星「ドイツは大きいが、スピードではこちらが上。今までのようないい試合ができれば、いい結果が出ると思う。ドイツはサイドが弱点だと思うので、サイドから崩したい」

好機生かせず

 スペインのGKカシリャス「ポルトガルやイタリアとの韓国の試合を見て、僕らがレフェリーからどんな判定を受けるか分かっていた。でも、時々、誤審するのはあり得ること。僕らがチャンスを生かせなかったのも事実だ」

痛み押して好守

 〇…イタリア戦で鼻を骨折した韓国のDF金泰映が、黒と赤のフェースガードを装着して試合に臨んだ。スペイン攻撃陣にゴール前を脅かされたが、痛みを押して何度もヘディングで逃れた。「けがは大したことはない。サポーターの後押しで、結果を残すことができた」と満足そうだった。

 

PK戦 守護神止めた

 スペインの4人目、MFホアキンのPK。GKから見て左にけられたキックを、完ぺきにセーブした。「それまでの3人は予想が外れていたから、絶対ぎりぎりまで動いてはダメだと思っていた」。両こぶしを握り合わせて雄たけびを上げる。韓国のGK李雲在(29)が、アジアのサッカー史を切り開いた。

 もともとPKストッパーとしては実績がある。今年1月の北中米ゴールド杯準々決勝のメキシコ戦でも、PKを2本止めて勝利の立役者となった。Kリーグでも、PK戦ではほとんど敗れたことがない。中学まではフィールドプレーヤーだったが、その反射神経の良さゆえに、清州商高時代にGKに転向したという逸話もある。

 8年ぶりのW杯だ。21歳の慶煕大生だった94年米国大会のドイツとのグループリーグ最終戦、前半で0―3とリードされたため、後半45分間の出場チャンスが与えられた。その時無失点に抑えたことが、GKとしての自信になっている。

 しかし、若き守護神もその後の歩みは順調ではなかった。96年アトランタ五輪の前には突然、肺結核への感染が判明し、大会出場を断念した。98年フランス大会でも、大会直前に代表メンバーから落選する挫折を味わった。

 チャンスは思わぬ形で訪れた。昨年1月のパラグアイ戦で、当時の正GK金秉址が軽率なミスで失点し、ヒディンク監督の不信を買った。再び正GKの座を手にした。昨年5月にはフランス、8月にはチェコと、2試合とも5失点を喫しても、指揮官の信頼は揺るがなかった。2年間の兵役を終えて今季からKリーグ・水原に復帰すると、4月にはアジアクラブ選手権で優勝。胸を張って8年ぶりの大舞台に帰ってきた。

 準決勝の相手は、W杯デビュー戦で無失点に抑えたドイツ。「選手全員が自信に満ちあふれている。勝てると思う」。試練を乗り越えて成長した守護神は、もう一度歴史を塗り替えるつもりだ。(三室 学)

無敵艦隊 無念の敗退
ラウル欠場 けがに泣く
よもやの敗北に沈黙 記者団にも衝撃
韓国4強 出場6回目で快挙
限界寸前 耐えて守った
プロの目 李国秀:指揮官のプラン通り展開

実 況
18分【ス】右スローインからゴール前のバラハがオーバーヘッドシュートするが、ゴール右に外れる
27分【ス】左FKからのクロスを、ゴール前のモリエンテスが頭で合わせるが、GKキャッチ
42分【ス】ホアキンが右から抜け出してクロス。ゴール前へ飛び込んだモリエンテスは届かず
前半ロスタイム【ス】正面からデペドロが豪快にシュートするが、ゴール左に外れる

67分【韓】左サイドの角度のない所から朴智星が豪快なシュートを放つが、GKが阻む
後半ロスタイム【韓】正面からの李天秀のシュートはGKが好セーブ

100分【ス】右スローインから、モリエンテスがシュートを放つが、左ゴールポストに当たって外れる
109分【韓】黄善洪のシュートは、GKに阻まれる

PK戦【韓】黄善洪、○
PK戦【ス】イエロ、○
PK戦【韓】朴智星、○
PK戦【ス】バラハ、○
PK戦【韓】薛ギ鉉、○
PK戦【ス】シャビ、○
PK戦【韓】安貞桓、○
PK戦【ス】ホアキン、×
PK戦【韓】洪明甫、○

スペイン 韓国
1 カシリャス
5 プジョル
6 イエロ
15 ロメロ
20 ナダル
4 エルゲラ
8 バラハ
11 デペドロ
17 バレロン
22 ホアキン
9 モリエンテス
1 李雲在
4 崔鎮チョル
7 金泰映
20 洪明甫
5 金南一
6 柳想鉄
10 李栄杓
22 宋鍾国
9 薛ギ鉉
19 安貞桓
21 朴智星
70分:デペドロ → 16 メンディエタ
80分:バレロン → 21 ルイスエンリケ
93分:エルゲラ → 19 シャビ
32分:金南一 → 13 李乙容
60分:柳想鉄 → 14 李天秀
後半ロスタイム:金泰映 → 18 黄善洪

 


準々決勝    

6月22日20:30 大阪 試合終了 >>実況 >>メンバー
晴れ 観客:44233 主審:オスカル・フリアン・ルイス・アコスタ

セネガル
0 - 0
トルコ
0 - 0
0 - 1
 - 
 
  94分ゴール:ユミトダバラ → イルハン、右足浮き球
94分、ゴールデンゴールを決め大喜びするトルコのイルハン
94分、ゴールデンゴールを決め大喜びするトルコのイルハン
トルコ延長前半Gゴール、初のベスト4

 トルコがゴールデンゴール勝ちで、初の準決勝進出を果たし、グループリーグC組では1―2の逆転負けを喫したブラジルと対戦することになった。セネガルは圧倒的なスピードで、トルコは素早いパスワークで相手ゴール前に迫ったが、前後半通じて互いに体を張った守りでゴールを割れず、0―0のまま延長に。94分、トルコはユミトダバラが送った右からのクロスに、後半途中から出場したイルハンが右足ダイレクトで合わせ、値千金のゴールデンゴールを決めた。セネガルは、トルコの出足の速い守備にシュートは7本止まり。アフリカ勢初の4強入りを逃した。


 トルコ・ギュネシ監督「この勝利で、C組がどれほど厳しい組だったか証明できた。今大会はW杯経験の少ない国が衝撃を与える大会だ。セネガルや日本、韓国。それにトルコもね」

イルハン94分黄金弾

 トルコ・イルハン「この試合はなんとしても勝ちたかった。チームとして激しく戦うことができた。(グループリーグでは)ブラジルに1―2で敗れたけど、準決勝は集中できればいい試合になると思う」

 セネガル・メツ監督「トルコは技術的にもとても素晴らしく、やりづらいチームだと分かっていた。しかし、我々はフランスにもスウェーデンにも勝った。アフリカのサッカーに希望を与え、発展につながるだろう」

これも人生さ

 セネガル・ディウフ「両チームとも素晴らしい攻撃をしたが、チャンスがトルコにあったということ。セネガルに悲しい結果になったが、これも人生さ」

 
トルコ組織で個人技封じ

 トルコがついに弱点を克服した。熱狂と淡泊さが同居するといわれる国民性のせいか、いつも先制していながら、後半の緩みがあだとなって、負けたり引き分けたりしてきた。だが、この日は、最後まで見事な試合運びだった。

 前半はいつも通りの速攻。左サイドのハッサンが次第にDFの裏を突き、右のハカンシュキュルにクロスを上げる、得意の攻撃パターンを作った。しかし、両者の呼吸が合わず、ゴールネットを揺らすことが出来ない。後半も、相手陣内に攻め込むバストゥルクのクロスが、ハカンシュキュルの目の前を横切るシーンが再三あった。

 そして延長。94分、ユミトダバラが快足を飛ばして右から上がり、絶妙なセンタリング。これを途中交代のイルハンがボレーで決めて鮮やかなゴールデンゴールとなった。

 最後まで緊張を切らさず、ドイツやイタリアなどでプレーする選手たちが持ち込んだ欧州の組織プレーを貫いた選手たち。「ヨーロッパスタイルはチームに好影響を与えている。緊張の持続は勝利に導く」と話していたギュネシ監督の期待に見事にこたえた。

 日本に勝ってここまで来たせいか、相手FKでは手拍子が鳴り響き、攻め込まれると歓声が沸くスタジアムだったが、2試合続きの“アウエー”を強いられる中、48年ぶりの大舞台で躍進したトルコも、韓国と同様に歴史的快挙を果たした。(山本 康司)

エースの交代奏功
セネガル好機逃す

実 況
19分【セ】ファディガのシュートをゴール前でトラップしたH・カマラがシュート。ゴールを割ったかと思われたがオフサイド
44分【セ】相手のヘディングシュートが無人のゴールに入るかと思われたが、追いついたダフがクリア。大ピンチを防ぐ
69分【ト】イルハンが浮き球で狙うもバーの上
80分【セ】ディウフとのワンツーからディアオがミドルシュートを放つが枠に飛ばず
88分【ト】右サイドの角度のない所からユミトダバラがシュートを放つが枠を外す
後半ロスタイム【セ】H・カマラがミドルシュートを放つがGKが好セーブ
94分【ト】ユミトダバラからの右クロスをイルハンが右足で直接決め、ゴールデンゴール

セネガル トルコ
1 シルバ
2 ダフ
4 M・ディオプ
13 ディアッタ
17 コリー
6 シセ
15 ディアオ
19 B・ディオプ
7 H・カマラ
10 ファディガ
11 ディウフ
1 リュシュトゥ
3 ビュレント
4 ファーティ
5 アルパイ
18 エルギュン
8 トゥガイ
10 バストゥルク
21 エムレベロゾール
22 ユミトダバラ
9 ハカンシュキュル
11 ハッサン
 
67分:ハカンシュキュル → 17 イルハン
91分:エムレベロゾール → 6 アリフ

 

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